iWAM (アイワム)とは?
iWAM(アイワム)は、Inventory for Work Attitude and Motivation(職場における行動特性と動機付けに影響を与える要素)の略称です。アイワムとは何かを説明する前に、まず認識スタイルについてお話しさせてください。
人の頭の中には無意識のうちに働いて、認識の仕方に影響を与え、行動や考え方やものの感じ方を左右するフィルターのようなものがあります。このフィルターを通して、人は頭の中で情報を処理し、自分なりの体験や現実を形成します。言うなればこのフィルターはそれぞれの人が持つ「ものさし」であり「ものの見方」です。このものさしは一人ひとり異なり、同じ状況に直面しても感じ方や行動の仕方はそれぞれ違います。この「ものさし/ものの見方」を私達は『認識スタイル』と呼んでいます。
数多くある認識スタイルのパターンから、仕事に影響を与え、ウェブテストで妥当性が認められる認識スタイル(16カテゴリー計48種類)をピックアップし、『iWAM(アイワム)48の認識スタイル』とカテゴライズしました。
それぞれの人が持っている『iWAM(アイワム)48の認識スタイル』は、iWAM診断テストというウェブテストで分析します。このウェブテストは、現在20言語に翻訳され、35カ国以上で活用されています。iWAM診断テスト無料体験版はこちらからどうぞ。
認識スタイルとは
無意識のうちに働いて、認識の仕方に影響を与え、人の行動、考え方、感じ方を左右するフィルターのようなものです。このフィルターを通して、人は頭の中で情報を処理し、自分なりの体験や現実を形成します。
- 認識スタイルは、その人がよく使う言葉にあらわれます。
- 同じ人でも、職場、家庭、遊び、勉強など状況によって、認識スタイルは変わります。
- 認識スタイルは、その人の性格や人間性を表すものではありません。
- 認識スタイルの特徴は、良い・悪いで判断するものではありません。
- 認識スタイルは、メタプログラムと称されることもあります。
- 認識スタイルは、社会での成功にはIQよりも能力の好みである「認識スタイル」の影響が大きいことを提唱したロバート・J・スタンバーグ博士(Robert J. Sternberg, Ph.D.)の理論とも重なるため、一般の人に分かりやすいように「思考スタイル」ということもあります。
アイワム(iWAM)とは
仕事に関係があり、かつウェブテストで診断しても妥当性が高い48種類の認識スタイルのことです。
- アイワム(iWAM)=職場における行動特性と動機付けに影響を与える要素(Inventory for Work Attitude and Motivation)
- アイワムを開発したベルギーの企業、ジョブイーキュー(jobEQ)社の創始者、パトリック・メルレベーデ(Patrick Merlevede)は、認識スタイル(Cognitive Style)の研究をベースに、人が職場で無意識に使う言葉を分析し、コンピュータによって48の認識スタイルを割り出すプログラムを作りました。
- 個人のアイワム(iWAM)特性は、iWAM診断テストで特定できます。
- アイワム(iWAM)で扱う48の認識スタイルについては、iWAM48の認識スタイルで詳しく解説しています。
アイワム(iWAM)を可視化する利点
- 職場における動機付けの特徴や能力の使い方の好みを理解し、行動特性を予想することが可能。
- 職場でいつも意識していてモチベーションがあがるスタイルや、通常意識していないスタイルを可視化することで、自分の言動を意識的に選択することが可能。
- 人の違いや多様性を受容し、自他共に才能を活かすサポートが容易になる。
コンテクストの重要性
iWAMでは、コンテクストを「あらゆる出来事が起こり得る状況・環境と文化」と定義しています。同じ人間でも、コンテクストによって行動や思考、言語パターンは変化します。例えば、「職場」と「家庭」という2つの全く違ったコンテクストでは、同じ人物でも異なる認識スタイルや態度を示します。職場では合理的で整理整頓が得意な人でも、家のリビングはちらかっている…ということもありますよね。よって、行動等を予測するための診断テストを行う場合は、コンテクストを十分に把握してから結果を考察する必要があります。
iWAMでは、コンテクストを重視します。特定のコンテクストにおける、ある人物の認識スタイルは、そのコンテクストにおいてのみ通用します。したがって、職場というコンテクストで得られた認識スタイルは、家庭や余暇における認識スタイルには当てはまりません。正確な認識スタイルを特定するためには、厳密に言えばコンテクストごとにテストをしなければならないのです。
iWAM診断テストとは
職場での認識スタイル (iWAM) を可視化するためのウェブテストです。職場において何に動機付けられ、どのような行動を取るのかを16のカテゴリー、48の認識スタイルで特定してデータ化します。このツールを開発したのは、ベルギーのパトリック・メルレベーデ(Patrick Merlevede)氏です。このテストは2001年に一般公開され、現在20言語に対応し、35カ国で活用されています。
テストの所要時間は 約30分です。診断結果は4種類のレポート(個人、ペア、チーム、優秀モデル)に展開でき、それぞれPDF形式でお渡しします。
また、このテストの大きな特徴として、診断結果には相対的な数値が表示される点があります。比較対象として過去にiWAM診断テストを受けた日本で働いている1000人以上をサンプルとした標準グループ(=スタンダードグループ・受検者の約66%を含む母集団)を用い、個人の認識スタイルを相対的に診断することができます。
iWAM診断テストはウェブで受検できます
インターネット接続環境があれば、どのコンピュータからでも受検可能です。インターネットでテストサイトにアクセスし、40問の質問に答えます。1問につき選択肢が5つあり、自分の考えと近い順に選択肢を並び替えて回答します。記述式ではなくクリックだけで簡単に回答することができます。所要時間は個人登録からテスト完了までおよそ30分です。下記のボタンをクリックすると実際のテストを無料でお試しいただけます。
iWAM診断テストは20言語に対応しています
下記20言語でのテスト受検とレポート作成が可能です。例えば、中国語でテストを受検して日本語でレポートを作成することができます。
<対応できる言語>
アラビア語・チェコ語・デンマーク語・ドイツ語・英語・スペイン語・フランス語・イタリア語・マレー語・オランダ語・ポーランド語・ポルトガル語・ルーマニア語・トルコ語・ロシア語・日本語・簡体中国語・韓国語・タイ語・ヘブライ語
パーソナルレポート
iWAM診断テストの結果から、個人の認識スタイルを分析したレポートです。自分で意識しやすい認識スタイルと意識しにくい認識スタイルが可視化され、自己理解を促し、個人の強みを活かした成功戦略を立てることができます。
<利点>
- 改善点を特定して自主的に行動目標を設定できる
- 社員の才能を把握したうえでフォロー/サポートができる
- 改善努力の結果を数値で確認することができる
<レポート構成>
- セクション1:個人の認識スタイルの特徴を文章で説明
- セクション2:個人の認識スタイルの絶対値とスタンダードグループを比較した相対値を表示
- コミュニケーション:個人の認識スタイルを相対値が高いものから順にリストアップし、影響言語を表示
- アティチュードソーターホイール:個人の認識スタイルの全体的なバランスが一目でわかるグラフ
- コーチング:認識スタイルの数値が高いものと低いもののペアをリストアップした表
<形式>
- 受検者1人につき1冊
- 1冊あたり、約20ページ
- PDF形式で納品
- 料金表はこちら。
ペアレポート
iWAM診断テストの結果から、ペア2名の認識スタイルの傾向を分析したレポートです。お二人の特徴を可視化し、お互いの補完関係がわかります。お互いの長所を生かして助け合うためにはどうしたらいいか、そのポイントがわかります。
<利点>
- ペア2名の1対1での比較ができる
- お互いの長所を把握したうえでフォロー/サポートができる
- お互いをどう補い合えばよいかがわかる
<レポート構成>
- ペア比較:2名の認識スタイルの数値を比較します。
- ペアコーチング:お互いの強み、相手を補完できるところ、二人の盲点がわかります。
<形式>
- 受検者2名1ペアにつき1冊
- 1冊あたり、約6ページ
- PDF形式で納品
- 事前にパーソナルレポートを購入する必要あり。
- 料金表はこちら。
チームレポート
iWAM診断テストの結果から、チーム全体の認識スタイルの傾向を分析したレポートです。チーム全体の特徴を可視化し、社員の才能を活かしたチーム編成や、チームの強みを活かす企業風土改革に使います。
<利点>
- チーム構成員の特徴が明らかになり、チーム編成の参考データとして活用できる。
- チーム全体の強みと改善点が明らかになり、企業風土改善・改革の指標になる。
<レポート構成>
- チーム比較レポート:認識スタイルごとにチームメンバーの数値を一覧表にしたもの
- チーム分析レポート:チーム全体の特徴をランキング表示したもの
<形式>
- 1チームにつき1冊
- 1冊あたり、約50ページ
- PDF形式で納品
- 事前にパーソナルレポートを購入する必要あり。
- 料金表はこちら。
卓越モデルレポート
iWAM診断テストの結果から、業績が優秀な社員と不振な社員を比較して、業績が優秀な社員の認識スタイルをモデル化したものです。業績優秀社員の特徴を可視化し、卓越した人材を採用し、業績不振社員の業績改善をサポートすることができます。
<利点>
- 優秀な社員の特徴を数値化し、御社が求める社員像を可視化できる。
- 卓越モデルとの比較で、社員それぞれの努力目標を明確に設定できる。
- 卓越モデルとの比較で、欲しい人材を効率的に採用できる。
<レポート構成>
- 卓越モデル用チーム比較レポート:認識スタイルごとにチームメンバーの数値を一覧表にしたもの
- 卓越モデル:選定された認識スタイルをまとめたもの
- ランキングレポート:卓越モデルを根拠に受検者を順位付けしたもの
- 個別参照レポート:卓越モデルと受検者の認識スタイルの共通点と相違点を可視化したもの
<形式>
- 1チームにつき1冊
- 1冊あたり、約70ページ
- PDF形式で納品
- 事前にパーソナルレポートを購入する必要あり。
- 料金表はこちら。
フィードバックとは
フィードバックとは、iWAM診断テストの結果をテスト担当者が受検者(クライアント)に解説することです。
<フィードバックの目的>
- クライアントが自分の認識スタイルの特徴を客観的に理解し、通常意識していない認識スタイルを把握する。
- クライアントが自分の言動を意識して選択する。
- クライアントが好ましい変化を遂げるためにはどうすべきかを、自分で考えて決める機会にする。
<フィードバックで大切なこと>
- 主役はクライアントであることを常に意識すること。
- クライアントが安心できる場を作ること。安心できる場とは、クライアントが「自分は尊重されている」、「客観的な場である」、「自分は相手から共感してもらっている」と感じられる環境です。
- テスト担当者は一方的に結果を伝えるのではなく、クライアントの気付きを促す伴走者として、相手の話を聞く姿勢を堅持します。
iWAMプログラムとは
iWAMプログラムとは、個人、チーム、組織を活性化するためのプログラムです。以下3つを組み合わせて、社会で働く人が自分の才能を最大限に活用する方法を見つけられるようにサポートします。
- iWAM診断テスト
- レポート(パーソナルレポート・チームレポート・卓越モデルレポート)
- プラクティショナー/マスターそれぞれの得意分野を活かしたサービス
iWAMプログラムを活用する目的
採用、研修、人事管理等、人材開発の要になる部門にソリューションを提供し、人材開発を効率的に行うことです。具体的には、仕事への姿勢で採用し、能力を引き出す研修や業績を上げるコーチングを実施し、継続雇用のための人事管理を行うための基礎になるデータを組み合わせることで、効率化をはかります。
iWAMプログラムの特徴
- ウェブテストで言葉を分析して、職場での認識スタイルを数値化できる。
- 客観的指標(スタンダードグループ)により、自己理解・他者理解、多人数を理解することができる。
- 自己理解をしたうえで、自分の才能を活かす成功戦略を立てることができる。
- さまざまな人事の業務で、同じ指標を活用することが可能になる。
- テストとレポートが20言語に翻訳されており、海外の人材開発にも活用できる。
客観的指標となるスタンダードグループ
アイワムでは、客観的指標としてスタンダードグループというものを活用します。スタンダードグループとは平均的な母集団(日本人受検者の66%が入る集団)を指します。国ごとに、その国の労働白書と同じ構成比になるよう作られており、レポートに出てくる相対値の根拠となります。レポートでは、一般的な日本人のスタンダードグループと比べて、受検者の認識スタイルがどういう特徴を持っているのか、相対的に理解することができます。
客観的指標があることの利点
- 自己と他者を客観的に理解し、自他の類似点、相違点を冷静に分析できます。
- 自分とは認識スタイルが異なる他者の才能を成功に導くサポートをすることも容易になります。
<日本のスタンダードグループの基本情報>
- 参照した労働白書は、総務省統計局発行の2011年労働力調査
- 約5980万人の労働人口とサンプルを、性別、年齢、職種において、ほぼ同じ構成比となるように作成
- サンプル数は、2002年1月~2013年11月までにアイワム診断テストを受検した日本で働く1541 人
iWAMプログラムを活用している国
アイワムは、下記30カ国以上で活用されています。
アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、フランス、ドイツ、インド、アイルランド、イスラエル、イタリア、日本、クエート、リトアニア、ルクセンブルグ、マレーシア、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、中華人民共和国、ポーランド、ポルトガル、カタール、ロシア連邦、シンガポール、南アフリカ共和国、韓国、スイス、英国、アメリカ合衆国